課題名 |
水稲の黒点米発生要因の解明と抑制技術の開発 |
研究機関名 |
茨城県農業総合センター農業研究所
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研究分担 |
水田利用研究室,作物研究室,環境・土壌研究室,病虫研究室
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研究期間 |
完H24~27 |
年度 |
2015 |
摘要 |
目的:①黒点米発生の原因とメカニズムの解明ならびに②対策技術の開発に取り組む。、成果:①黒点米は,水ストレスや高温によって米粒表面に生じた“微小な傷口”を起点として,その傷口が拡大することにより発生する。米粒の肥大にしたがって腹側に「応力」が集中すると,傷口は引き裂かれて拡大する。一方,傷口が大きくなると糊粉層と呼ばれる組織の反応によって,病原菌の侵入を防ぐために,抗菌性物質を蓄積して黒くなる。、②黒点米の対策は,登熟期に水ストレスを与えないことが重要である。黒点米は「深耕(耕起深15cmの確保)」による根域の拡大と,「穂肥の施用」による根の老化抑制,イネが最も水を必要とする“開花後20日間”の「水管理法の改善(田面水を切らさない水管理)」などにより水ストレスが低減され,発生を抑制できる。、また,黒点米が発生するような条件で栽培されたコメは,食味官能評価が低くなる。、
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カテゴリ |
水稲
水管理
良食味
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