課題名 |
北限産地におけるチャの樹勢管理と品質・付加価値向上技術の開発 |
研究機関名 |
茨城県農業総合センター山間地帯特産指導所
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研究分担 |
山間地帯特産指導所
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研究期間 |
継H25~29 |
年度 |
2015 |
摘要 |
目的:更新後二年目の茶樹において、整枝時期(秋整枝、春整枝)やせん枝強度(中切り、深刈り、通常整枝)の違いが成層(表層)の赤枯れ程度(寒害)と、生育、収量及び品質に及ぼす影響を調査する。また、秋肥窒素量の過剰施肥、マシン油乳剤散布有無の違いが赤枯れ程度(寒害)や生育、収量及び品質に及ぼす影響を調査する。、成果:①成葉(表層)の赤枯れ程度(寒害)は、「やぶきた」・「はるみどり」両品種とも秋整枝区・春整枝区間に有意な差がなかったが、冬期に被覆することにより赤枯れ被害が有意に軽減した。萌芽期・摘採期は、秋整枝区が春整枝区より早くなる傾向がみられた。②せん枝強度の違いは赤枯れ程度(寒害)に差が認められないものの、中切りすることにより、2年目の一番茶の摘芽形質及び荒茶品質は通常整枝(慣行)に比べ優れた。③秋肥(8月下旬~9月上旬)窒素量を過剰施用(30~45kg/10a)しても越冬芽の耐寒性評価指標となる導電率変化量に有意な差が認められず、赤枯れ程度にも有意な差がなかった。④マシン油散布による赤枯れ発生程度の変化については、寒害の被害程度が全体的に軽微であったこともあり、判然としなかった。赤枯れ程度は、林間部ほ場が台地部ほ場に比べ高かった。林間部ほ場は、台地部ほ場と比較し樹冠面頂上部の葉温が-10℃以下となった推定累積遭遇時間が約4.3倍程度多く、寒害の発生リスクについても高いことを明らかにした。、
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カテゴリ |
施肥
耐寒性
茶
品種
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