2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(1) 被害実態の把握、① 被害許容水準の策定

課題名 2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(1) 被害実態の把握、① 被害許容水準の策定
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 継H26~29
年度 2015
摘要 【目的】レンコンネモグリセンチュウによるレンコン黒皮症およびゆず肌症被害が本県レンコン産地の一部で発生し、防除技術の開発が求められている。ここでは、メタゲノム法を用いてレンコンネモグリセンチュウ密度を調査し、発生実態を明らかにするとともに、被害程度との関係を明らかにして被害許容水準策定の基礎資料とする。、【成果】本種による被害度は8.3~23.3となり、各プロット間で変動があったが、経済的被害水準である25.0を上回るプロットは無かった。各プロットの線虫密度と被害度との関係をSpearmanの順位相関分析によって解析したが、相関関係は見られなかった。以上より、本年はレンコンネモグリセンチュウ少発生条件下での試験となり、密度と被害の関係については判然としなかった。そのため、次年度は発生の多い圃場でデータを蓄積し、さらに解析する必要があると考えられる。また、本手法を用いた被害許容水準の策定は、既に徳島県のレンコン栽培で行われており、被害許容水準は50頭/乾土100g(10頭/乾土20g)となっている(Koyamaら,2013)。しかしながら、本県同様水掘りを実施している茨城県では、密度と被害との関係が不明瞭であることが報告されている(高木,未発表)。これは、水掘りが鍬掘りと比較して、土壌中の線虫が撹拌されやすいためと考えられる。このため、今後は、土壌中密度との関係性だけでなく、細根に寄生する線虫数と被害の関係についても検討する必要があると考えられる。
カテゴリ 病害虫 農薬 防除 れんこん

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