2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(1) 被害実態の把握、② レンコンネモグリセンチュウの生活環の解明

課題名 2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(1) 被害実態の把握、② レンコンネモグリセンチュウの生活環の解明
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 継H26~29
年度 2015
摘要 【目的】レンコンネモグリセンチュウによるレンコン黒皮症およびゆず肌症被害が本県レンコン産地の一部で発生しているが、本県における本種の発生生態は未解明である。そこで、発生圃場における本種のレンコン根部内での個体群動態を調査し、発生消長を明らかにする。また、雌成虫の交尾の有無を調査し、本種の繁殖期を明らかにする。、【成果】H26年は本種の汚染圃場から再生したレンコンで調査したが、本年は健全種を定植し調査した。レンコン細根内での本種の密度はH26年より立ち上がりは遅れたが、9月には1000頭を超える著しい密度増加が見られその後減少した。本年の結果は茨城県の結果と同様であった。発生ピークはH26年と一致しなかったが、種レンコンの汚染状態が異なるためと考えられる。レンコン細根内での齢期の構成割合は、4~6月は3期または4期幼虫の割合が高く、7月は成虫の割合が高かった。また、孵化直後の2期幼虫は5月下旬に出現し、その後8月まで構成割合が増加した。9月以降は再び3期幼虫、4期幼虫の割合が増加し、H26の調査とほぼ同様の傾向を示した。雌成虫の既交尾率は4~7月にかけて高く、8月以降は減少した。また、卵保有率は5月下旬から上昇し、7月にピークを迎え、8月以降は減少した。既交尾率、卵保有率のいずれもH26年の調査とほぼ同様の傾向を示した。以上より、レンコンネモグリセンチュウは3期・4期幼虫または成虫体で越冬を行う。そのため、交尾・産卵期は長く、4~7月にかけて交尾を行い、産卵は5~8月にかけて盛期がある。これに伴って6月~8月に新世代の2期幼虫が出現する。新世代2期幼虫は、細根内で成長し、3期・4期幼虫または成虫体で再び越冬をすると考えられ、年1回の発生と推察される。
カテゴリ 病害虫 栽培技術 農薬 繁殖性改善 防除 れんこん

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