2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(2) 線虫密度低減技術の開発、① 石灰窒素施用による線虫密度低減効果の検討

課題名 2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(2) 線虫密度低減技術の開発、① 石灰窒素施用による線虫密度低減効果の検討
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 継H26~29
年度 2015
摘要 【目的】レンコンネモグリセンチュウによるレンコン黒皮症およびゆず肌症被害が本県レンコン産地の一部で発生している。石灰窒素は、「野菜類のセンチュウ類」に対して農薬登録がなされており、レンコン栽培においても使用が可能である。そこで、石灰窒素の施用によるレンコンネモグリセンチュウの密度低減効果を検討し、本種の防除技術を確立する。、【成果】各区における石灰窒素処理前の密度は、8.0~53.3頭/乾土20gと変動が大きく、圃場内におけるレンコンネモグリセンチュウの局在があることが明らかになった。石灰窒素処理後の密度は、いずれの試験区でも増加していた。しかし、100kg/10a区および50kg/10a区では、無処理区と比較して密度増加の幅が小さく、補正密度指数は100kg/10a区で59.7、50kg/10a区で45.8となった。以上より、石灰窒素の施用がレンコンネモグリセンチュウの密度増加に対して、抑制的に働く可能性が示唆された。しかしながら、実際の線虫数は各区で増加しており、効果の検証には、さらなるデータの蓄積と密度推移のモニタリングが必要だと考えられる。また、石灰窒素は、成分として窒素や石灰を含んでいるため、大量施用することで栽培面への影響が懸念される。そのため、今後は土壌肥料学的な観点からの検討も必要である。
カテゴリ 病害虫 土壌管理技術 農薬 防除 モニタリング れんこん

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