2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(3) 被害拡大防止対策の確立、② 灌漑水による被害拡大の可能性の検討

課題名 2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、1) レンコンネモグリセンチュウ防除技術の開発、(3) 被害拡大防止対策の確立、② 灌漑水による被害拡大の可能性の検討
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 継H26~29
年度 2015
摘要 【目的】レンコンネモグリセンチュウによるレンコン黒皮症およびゆず肌症被害が本県レンコン産地の一部で発生している。そこで、本種に対して有効な防除技術を開発する。ここでは、取水ポンプや排水路、排水機場で本種の密度を調査し、灌漑水による被害拡大の可能性を検討する。、【成果】河北潟干拓地内のレンコン栽培圃場(レンコンネモグリセンチュウ発生地域)は東部揚水機場から取水している。排水は圃場から排出された後、基本的には用水路~幹線排水路を通って内灘排水機場から日本海に放水されるため、排水が灌漑水へと循環することはない。しかし、ごく稀に(水量の増大時)津幡排水機場から宇ノ気川に排出されることもあり、この場合は排水が循環する可能性がある。実際の調査では、取水ポンプから圃場内へと取り入れられる灌漑水中では線虫は検出されなかった。排水では、発生圃場内で135頭、発生圃場から用水路へ排出される排水で9頭、用水路と幹線排水路との合流地点で1頭の線虫が検出された。以上より、レンコンネモグリセンチュウは灌漑水中で確認されず、灌漑水によって被害が拡大する可能性は極めて低いと考えられる。しかしながら、被害圃場からの排水には本種が含まれており、排水路の一部でも生息が確認されたことから、ポンプアップなどによる排水の再利用は被害拡大を招く可能性があると考えられる。
カテゴリ 病害虫 農薬 防除 れんこん

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