課題名 |
2 園芸品目における減農薬防除技術の開発、3)フェロモン剤を利用したヤガ類防除技術の確立 |
研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場
|
研究分担 |
生物資源G
|
研究期間 |
継H26~29 |
年度 |
2015 |
摘要 |
【目的】環境保全型農業の推進や消費者の食の安全・安心への関心の高まりなどから、減農薬防除技術の開発が求められている。そこで、キャベツ栽培において、性フェロモン剤による防除効果を実証する。、【成果】春播き栽培での試験では、トラップの設置後、無処理区ではオオタバコガおよびコナガの誘殺が見られ、オオタバコガでは5月29日、コナガでは、6月19日に誘殺ピークが確認された。一方、フェロモン区では、無処理区と比較して誘殺が極めて少なく、性フェロモン剤による交信撹乱効果が確認された。夏播き栽培での試験においても、トラップの設置後、無処理区ではオオタバコガおよびコナガの誘殺が見られ、オオタバコガでは9月11日、コナガでは、10月6日に誘殺ピークが確認された。一方、フェロモン区では、無処理区と比較して誘殺が極めて少なく、性フェロモン剤による交信撹乱効果が確認された。夏播き栽培におけるオオタバコガ幼虫は、いずれの試験区でも確認されなかった。一方、コナガ幼虫の発生は無処理区と比較してフェロモン区で少なく、性フェロモン剤による密度抑制効果が確認された。また、被害度はフェロモン区で無処理区の34%程度まで減少した。以上より、性フェロモン剤を設置し交信撹乱を行うことで、オオタバコガおよびコナガの交尾行動を阻害し、密度を抑制することで被害を軽減することが可能と考えられた。
|
カテゴリ |
病害虫
キャベツ
性フェロモン
農薬
フェロモン
防除
|