課題名 |
3 フリージアウイルス病防除技術の開発、3)伝染経路の解明、(1) 栄養繁殖による垂直伝染 |
研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場
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研究分担 |
生物資源G
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研究期間 |
継H26~27 |
年度 |
2015 |
摘要 |
【目的】フリージアでは、球茎や木子に感染したウイルスが栄養繁殖に伴って、次代へ伝染する垂直伝染が起こると考えられるが、その程度については不明である。そこで、前々年・前年に発病調査を行った株から採取した成球・木子を定植して発病調査を行い、3世代にわたる発病程度の関連を明らかにする。3カ年目の本年度は、病徴を示していた株が2カ年目に程度が軽くなった株を中心に定植を行い、その発病程度を調査する。、【成果】H25、26年度の発病程度がともにAまたはBと病徴が軽いまま推移したものは、無病徴Aとなる株が多い(66.7%)が、Dの株も現れた(33.3%)。H25年度がD、H26年度がBと症状が回復した株は、次の年の病徴はA,B,C,Dがそれぞれ現れた。ただし、A,Bはそれぞれ11.1%、Cが55.6%、Dが22.2%となり、中~強程度の発病がより多かった。また、H25年度がE、H26年度がBの株④は、Dとなった。H25年度がE、H26年度がDと二か年に渡って病徴が強かったもの⑤は、Cが33.3%、Dが66.7%となり、中~強程度のまま推移した。以上より、無病徴であった株でも、栽培中に何らかの原因でウイルス感染することなどにより病徴が現れてくるものがあると考えられる。また、発病株が、一度病徴が抑えられたとしても、翌年に再び強く現れることもあるので、ウイルスが抜けることはないと考えられる。
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カテゴリ |
栽培技術
繁殖性改善
フリージア
防除
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