課題名 | 3 フリージアウイルス病防除技術の開発、3)伝染経路の解明、(1) 栄養繁殖による垂直伝染(2) 虫媒伝染および接触伝染による水平伝染、① アブラムシ・アザミウマおよび周辺雑草からの水平伝染調査 |
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研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場 |
研究分担 |
生物資源G |
研究期間 | 継H26~27 |
年度 | 2015 |
摘要 | 【目的】フリージアに感染する主要なウイルス(FreMV、BYMV、CMV)はいずれもアブラムシにより、非永続的に伝搬されるとともに、汁液により接触伝染すると考えられている。また、アザミウマについては一般的にこれらのウイルスを媒介しないと考えられているが、昨年度、場内で採取したアザミウマからいくつかのウイルスが検出されており、フリージアへの媒介昆虫となる可能性が出てきた。そこで、今年度は、アブラムシ、アザミウマの発生消長、夏期の保毒植物について調査し、水平伝染の実態を明らかにする。、【成果】発生消長を調査した結果、アブラムシについては、4月下旬ごろから少しずつ出現し始め徐々に増えるが、粘着板での捕獲頭数は多いときでも平均8.5頭/1ハウス・5日間程度であった。アザミウマについては5月上旬ごろから出現し始め、その後連続的に数は増えていった。また、アブラムシ、アブラムシが吸汁していた雑草、フリージアの葉から明確なウイルス検出はなく、媒介の有無は明らかにならなかった。アザミウマについては、ごくわずかにFreMVが検出されたものもあったが、これはフリージアの花粉が付着していた可能性が考えられ、媒介については明らかにならなかった。夏期におけるハウス周辺の雑草を調査した結果、今回調査した10科18種、計69株の雑草からはいずれもウイルスは検出されなかった。 |
カテゴリ | 病害虫 雑草 繁殖性改善 フリージア 防除 |