課題名 |
5LED光源を利用した予察灯の実用化委託事業、1)圃場における誘因データ収集と誘引性能評価 |
研究機関名 |
石川県農林総合研究センター農業試験場
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研究分担 |
生物資源G
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研究期間 |
新H27~29 |
年度 |
2015 |
摘要 |
【目的】予察灯は、農作物の害虫の発生予察において欠かすことができない調査機器であり、全国各都道府県において年間を通じて害虫の発生状況調査に活用されている。予察灯の光源に用いている白熱電球は製造、販売が終了する見通しであり、予察灯の光源としてLEDへの転換が求められている。LED光源を実用化するためには、白熱電球と同様に害虫を誘引する性能が求められることから、野外において水稲害虫の誘引データを収集し、LED光源の誘引性能を評価する。、【成果】イネミズゾウムシの調査期間のLEDへの誘引数は1071頭、白熱灯への誘引数は654頭であり、LEDへの誘引数は白熱灯の1.64倍であった。アカヒゲホソミドリカスミカメの調査期間のLEDへの誘引数は30頭、白熱灯への誘引数は66頭であり、LEDへの誘引数は白熱灯の0.45倍であった。アカスジカスミカメ、フタオビコヤガ、ニカメイガ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ、ツマグロヨコバイについては、調査期間を通じていずれの予察灯でも誘引数が少なかったため、性能の評価ができなかった。イネミズゾウムシ、アカヒゲホソミドリカスミカメについては、LEDと白熱灯の半旬別誘引数のピークの時期が一致し、同様な誘殺消長が認められた。
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カテゴリ |
アカスジカスミカメ
害虫
ニカメイガ
発生要因分析
ヒメトビウンカ
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