13 水田作における大豆・麦等の多収阻害要因の解明と改善指標の開発、3)異なる土壌タイプにおける有機物資材による地力涵養効果の評価、(1) 県内で利用可能な有機物資材の評価

課題名 13 水田作における大豆・麦等の多収阻害要因の解明と改善指標の開発、3)異なる土壌タイプにおける有機物資材による地力涵養効果の評価、(1) 県内で利用可能な有機物資材の評価
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 新H27~
年度 2015
摘要 【目的】乾田地帯を中心に、土壌有機物の減耗によると考えられる大豆の収量や品質の低下が発生しており、対策技術の確立が求められている。そこで、各圃場の土壌の理化学性に適した有機物の選定ができるよう、有機物の施用による土壌改良効果と収量への影響を評価する。、ここでは、県内で利用可能な有機物の特性を把握するとともに、他の資材と組合せが容易な籾殻と竹チップについてポット試験を行い、ダイズへの施用効果を検証する。、【成果】調査した有機物のうち、牛ふん堆肥が10点、鶏ふんが4点、地域有機物が19点、緑肥2点、有機質資材2点であった。地域有機物は、籾殻・竹・廃菌床・松葉堆肥等であり、pHが低く、成分含量はおおむね低いものの、全炭素量が多かった。特に、腐熟竹チップは分解が緩やかで、栽培後も80%の炭素が残り、牛ふん堆肥と同等であると考えられた。菌体肥料、菌床堆肥は、施用後30日程度で急激に分解し、残存率は40~50%程度、籾殻は、栽培中期~後期に分解し、残存率は56.2%となった。また、有機物資材の分解特性は土性が違ってもほぼ同じであった。代表的な有機物資材について、窒素無機化特性値を求めたところ、同じ畜種の有機物でも窒素無機化パターンは異なっており、これらを踏まえて有機物の種類や量を決定することで、より効果的な施用が可能になると考えられた。石川県で入手し易く、普及が容易と考えられる籾殻と竹チップについて、ポット試験を行なったところ、籾殻を250~1000(㎏/10a)施用した場合、子実数や分枝数が少なくなり、250㎏/10a以下の検討が必要と考えられた。一方、竹チップの施用では、分枝数が少なくなる傾向が見られたものの、500~1000(kg/10a)でも子実数は同等となった。
カテゴリ 土づくり 肥料 水田 大豆 土壌改良

こんにちは!お手伝いします。

メッセージを送信する

こんにちは!お手伝いします。

リサちゃんに問い合わせる