13 水田作における大豆・麦等の多収阻害要因の解明と改善指標の開発、3)異なる土壌タイプにおける有機物資材による地力涵養効果の評価、(2) 有機物の施用効果の検証(圃場試験)

課題名 13 水田作における大豆・麦等の多収阻害要因の解明と改善指標の開発、3)異なる土壌タイプにおける有機物資材による地力涵養効果の評価、(2) 有機物の施用効果の検証(圃場試験)
研究機関名 石川県農林総合研究センター農業試験場
研究分担 生物資源G
研究期間 新H27~
年度 2015
摘要 【目的】ここでは、各圃場の土壌の理化学性に適した有機物の選定ができるよう、県内の代表的な有機物を施用した際のダイズの生育収量、跡地土壌の理化学性について評価する。、【成果】生育初期のダイズの葉色をみると、窒素供給量が高いと考えられる鶏ふん施用区や混合堆肥複合区でやや葉色が濃い傾向があり、窒素集積量も混合堆肥複合区や鶏ふん+籾殻区でやや多い傾向があった。土壌の硝酸態窒素量をみると、試験区でのばらつきが大きいものの、竹チップや籾殻施用区では慣行区に比べて少なく、窒素の取り込みがあったと考えられた。有機物を施用した試験区の収量は、鶏ふんや、鶏ふんと籾殻を施用した区では慣行と同等以上の収量が得られた。一方、籾殻牛糞堆肥区や籾殻区では、粒/莢率が下がり、施用する有機物によってダイズの生育収量への効果が異なった。、 跡地土壌の理化学性では、牛糞バーク堆肥区や籾殻牛ふん堆肥区では、投入炭素量が多く、全炭素含量も高くなった。また、各試験区の窒素やリンやカリなどの投入成分量に応じて、跡地土壌の成分含量も異なっていた。一方、跡地土壌の物理性では、試験区による差は見られなかった。有機物施用により補うべき成分量を算出するため、跡地土壌の分析値から前地土壌の分析値を減じ、その増減量と有機物からの成分施用量の関係をみたところ、マグネシウムでは5㎏/10a、カリウムでは10㎏/10a程度の供給量があれば、栽培による減少量を補えると考えられた。他の成分については、今後さらに検討が必要である。
カテゴリ 水田 大豆

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