課題名 |
施設野菜花き省エネルギー技術開発 |
研究機関名 |
和歌山県農業試験場暖地園芸センター
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研究分担 |
園芸部
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研究期間 |
継H26~28 |
年度 |
2015 |
摘要 |
目的:栽培施設内の保温性向上技術の開発と効率的な局所加温技術の併用により、栽培施設の暖房にかかる燃油使用量を25%以上削減する。、成果:①早朝及び夕刻の光透過を損なわずに保温性を保つため、高断熱被覆資材の下層に農ビフィルムを展帳したところ、農ビフィルム1層と比べて燃油(灯油)を36%削減できた。下層に展張した農ビフィルムは勾配が小さいと閉じる際に巻き取り軸が下まで降りず、開閉するのは困難であった。、②保温効果を高めるため、高断熱被覆資材を日出からおよそ2時間後に開放し、日没の1時間前に閉じる開放時間短区と、日出時に開放して日没時に閉じる開放時間長区とのミニトマトの収量と糖度を比較したところ、開放時間短区は収量が11%少なく、糖度も0.3%低くなったことから、保温効率を優先して高断熱性資材の開放時間を短くすると、減収や糖度が低下した。、③温風ダクトの設置位置で、植物体の温度は異なり、慣行の地表面に設置した場合と比べ、成長点の高さに配置した場合は成長点近傍の茎葉の温度が高まり、中位の高さに設置した場合は、果実の温度が高くなった。、④暖房機のセンサーをハウス中央に設置し、設定を10℃として、温風ダクトの配置を変えた場合、2月末までの収量は、果実近傍加温(対慣行115%)>成長点加温(対慣行108%)>慣行加温の順となった。また果実品質については、1果重および糖度ともに加温部位による顕著な差は認められなかった。、
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カテゴリ |
省エネ・低コスト化
ミニトマト
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