課題名 |
大規模経営に対応した効率的稲作システムの確立 |
研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター農業研究所
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研究分担 |
作物・経営研究室
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研究期間 |
完H25~27 |
年度 |
2015 |
摘要 |
、立地や経営条件に最適な稲作モデルを策定するため、県内の大規模稲作経営体を対象にアンケート調査の結果、経営継承をしないで新規に大規模稲作経営を目指す場合、就農初期は経営基盤の確立を図る。就農から概ね10年が経過し、経営規模が20haを越える頃、規模拡大を目指す場合は法人化を行い、正規雇用を導入した組織経営を選択する必要があることを明らかにした。また、大規模稲作の経営展開の方向性において正規雇用有の平坦地の経営では正規雇用の活用が、正規雇用有の中山間地の経営では地域との連携が、正規雇用無の平坦地の経営では限られた家族労働力を活かす省力化が、正規雇用無の中山間地の経営では高収益化がポイントとなることを明らかにした。さらに、実例から6形態の稲作モデルを策定した。、 一方、大規模経営に適応する省力・低コスト化技術として、多収性品種について検討したところ、本年度は籾数確保が容易な「あきだわら、たちはるか、モミロマン」は少肥でも収量が優れ、「アケボノ」は穂肥のだけでは慣行施肥と同等の収量が得られなかった。また、「モミロマン」は「アケボノ」と異なり、早植えによる増収効果が大きいことなどが分かった。、「にこまる」、「アケボノ」の湛水直播栽培では、収量及び外観品質の低下を防ぐために、6月中旬までに播種する。良好な苗立ちを得るために重要な播種後の落水管理は、再入水が可能な1~2葉期となる播種約10日後まで必要であることが分かった。、
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カテゴリ |
規模拡大
経営管理
直播栽培
省力化
施肥
大規模経営
多収性
中山間地域
低コスト
播種
品種
水管理
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