課題名 |
(ウ)生物多様性の保全等に配慮した森林管理技術の開発 |
課題番号 |
2019030634 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究期間 |
2016-2020 |
年度 |
2019 |
摘要 |
森林の持つ多面的機能評価について、10種の多面的機能に関して各機能を林相や林齢、地形などの環境条件の関数として記述する空間評価モデルを開発し、各多面的機能の相互関係を明らかにした。また過去の土地利用から多面的機能の変化を推定し、森林生態系の定量的評価手法を提案した。絶滅危惧種の保全について、ニホンライチョウの過去から将来への生息地変遷推定と、遺伝解析を統合することで、温暖化に対する地域個体群の脆弱性を評価し、将来の気候変化予測に基づいた保全ユニットと逃避地の候補を提案した。環境低負荷型の森林被害防除について、シカ害対策に関しては、防鹿柵のネットに関して植栽木の被害率が低くなる形状を明らかにし、被害抑制のための防鹿柵設置・運用上の課題を提案した。またヒバ漏脂病に関して、ヒバの品種別に抵抗性を判別する接種検定法を開発するとともに、漏脂病に対する間伐処理による施業的回避方法を提案した。これらは、いずれも科学的信頼性の高く、社会要求の高い課題に対して大きく貢献する成果である。
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カテゴリ |
いちょう
管理技術
シカ
抵抗性
品種
防除
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