課題名 |
(ア)資源状況及びニーズに対応した木材の利用技術の開発及び高度化 |
課題番号 |
2019030637 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究期間 |
2016-2020 |
年度 |
2019 |
摘要 |
原木等の特性評価技術の開発について、丸太端部を鋸断する前後の共振周波数を測定することにより、ヤング率推計に不可欠な試験体質量を高い精度で推計可能なことを明らかにした。国産早生樹利用について、国内に植栽されたユーカリ属の6樹種を対象に容積密度および含水率の放射方向変動と鋸断特性を明らかにした。また木質面材料の構造用途での利用に向けて、木質面材料の耐水性能の評価方法として、容器に張った水に浸漬する簡便な方法が、建築基準法に基づく散水による方法と同等であることを示した。CLT利用に関しては、ラミナの木取りがせん断強度に与える影響を明らかにし、採材位置の影響が年輪を考慮した弾性力学モデルで説明できることを明らかにした。さらに屋外における難燃処理木材からの薬剤溶脱現象の評価について、ウェザーメータを用いた促進耐候性試験において1サイクルにおける散水継続時間を長くすることで従来法に比べて短期間で評価できることを示した。得られた成果については、学術論文や学会発表として積極的に発信し、科学的エビデンスに基づく施策の推進に大きく貢献した。
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カテゴリ |
評価法
薬剤
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