課題名 |
(イ)多様な優良品種等の開発と育種基盤技術の強化 |
課題番号 |
2019030640 |
研究機関名 |
森林総合研究所
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研究期間 |
2016-2020 |
年度 |
2019 |
摘要 |
エリートツリーと優良品種の開発について、エリートツリーについては69系統、優良品種については初期成長が優れたカラマツ品種、成長が優れた少花粉スギ品種、無花粉スギ品種、マツノザイセンチュウ抵抗性アカマツ品種等の37品種をそれぞれ開発した。地球温暖化への対応として、環境適応性の評価に基づき、気候変動に適応する育種素材を19系統抽出した。苗木の配布について、既保存及び新規選抜個体について遺伝子型の決定と個体へのICタグのラベリング等、原種苗木配布システムの開発を進めた。早生樹種の利用に関して、コウヨウザンの20の優良系統を選抜し、寝伏処理によって従来より3倍程度のさし穂を得られる手法を明らかにした。無花粉スギの創出について、花粉形成に関与する遺伝子の改変を進めるとともに、点変異型遺伝子導入による除草剤耐性の付与を試行し成功した。さらにJICA技術協力事業においては、ケニアの郷土樹種の次代検定林のデータ収集及び解析を進め、メリアについて育種開始後7年で第2世代優良個体(plus tree)を選抜した。これらの成果は、優良品種開発や優良種苗生産、遺伝子機能改変等の技術発展に大きく貢献するものである。
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カテゴリ |
病害虫
ICタグ
育種
除草剤
抵抗性
品種
品種開発
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