課題名 | 遺伝子組換え技術やゲノム編集技術の高度化とそれらを活用した新規有用作物・昆虫素材作出技術の開発 |
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課題番号 | 2019030581 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
民間(6) 地方公共団体(1県) 理化学研究所 産業技術総合研究所 CIAT(国際熱帯農業センター 大学(20) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2019 |
摘要 | 精密ゲノム編集技術については、①複製エラーが生じやすいDNA 複製酵素を利用したランダムな塩基置換の導入法と、②従来のpositive-negative 選抜法の効率(1%)を上回るドナーDNA を用いた標的組換え法の可能性を示唆した。ゲノム編集酵素のデリバリー技術については、PB-RNP 法において実用コムギ品種「春よ恋」の短桿化に成功し、ゲノム編集によって実用品種の問題を解決できる可能性を示した。 複合病害抵抗性素材については、隔離ほ場栽培による予備的評価においてBSR1 高発現イネが顕著ないもち病抵抗性を示した。また、イネBSR2 については、農業技術10 大ニュースに選定された。ヌルセグレガント証明手法であるK-mer 法の普及のため、成果を取りまとめた論文が受理された。 ミツバチのゲノム編集については、ゲノム編集ミツバチの系統化のための女王化と産卵誘導に成功した。また、共生微生物を標的とした昆虫制御の検証として、ボルバキアの機能解析のために多数の宿主昆虫由来細胞株を樹立した。さらに、重要害虫の繁殖に必須と想定される共生微生物を特定し、 共生微生物を標的にした新規昆虫制御に向けた基盤的知見を集積した。 このほか、新規除草剤抵抗性遺伝子について、4-HPPD INHIBITOR SENSITIVE 1 (HIS1)遺伝子が4-HPPD 阻害型除草剤を不活性化する仕組みを解明してScience 誌に発表した。 |
カテゴリ | 病害虫 いもち病 害虫 除草剤 抵抗性 抵抗性遺伝子 繁殖性改善 病害抵抗性 品種 ミツバチ |