課題名 | 害虫の情報応答機構や土着天敵等の高度利用による難防除病害虫管理技術の開発 |
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課題番号 | 2019030624 |
研究機関名 |
農業・食品産業技術総合研究機構 |
協力分担関係 |
民間(20)(のべ数) (一社)全国農業改良普及支援協会 JA全農 地方公共団体(2県) 公設試験機関(23) 独法・国研等(3)(うち国外機関1) 大学(20)(うち国外1) |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2019 |
摘要 | ゴマダラカミキリのオス由来フェロモン候補である揮発性物資を誘引源とした試作トラップを用い、網室及びカンキツ園で特性を評価した。また、超音波発生装置についてオオタバコガなど4種害虫に有効な音響パラメータを明らかにし、露地ネギのシロイチモジヨトウ等への防除効果を実証した。天敵利用の高度化については、天敵タバコカスミカメが紫色LED 光源で温存植物からトマト上に誘引されることを実証し、令和元年10 月からポータブル型LED 装置の販売が開始された。また、バンカーシートの低湿度条件でのカブリダニ保護効果を確認するとともに、オオバなどにも利用拡大し、「バンカーシート利用マニュアル第2 版」を公開した。ヒメトビウンカの適期防除技術として、メッシュ農業気象データシステムを用いた発生予測の有効性を検証した。さらに、環境負荷に配慮した新たな制虫剤創出に向けて、昆虫成長制御剤(IGR)候補化合物を合成展開し、チョウ目昆虫を90%以上早熟変態させる化合物を3個得るとともに、新規創薬に向けて、脱皮ホルモン代謝酵素が薬剤開発の標的として有望であることをトビイロウンカで明らかにした。このほか、「赤色LED アザミウマ類防除マニュアル」の作成とプレスリリース、ゴマダラカミキリの接触性フェロモンの合成物による再現、カイガラムシ類の害虫の性フェロモンの構造とその利用法に関する特許出願、17 種の主要アザミウマ類を同時に識別できるMultiplex PCR- STH-PAS 法の特許出願、オオバのシソサビダニ及びシソモザイクウイルスの検出マニュアルの公開、トウガラシ退緑ウイルスの国内での媒介虫の特定、害虫忌避剤プロヒドロジャスモン(PDJ)の有効作物の拡大などを行った。 |
カテゴリ | 安全管理 害虫 管理技術 しそ 性フェロモン タバコカスミカメ 天敵利用 とうがらし 土着天敵 トマト ねぎ ヒメトビウンカ フェロモン 防除 薬剤開発 その他のかんきつ |