課題名 | 畑作物の地域適応性検定試験 奨決 小豆 |
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研究機関名 |
地方独立行政法人北海道立総合研究機構農業研究本部 道南農業試験場 |
研究分担 |
研究部地域技術グループ |
研究期間 | 継H13~ S46~ |
年度 | 2019 |
摘要 | 〇研究の目的: 十勝農試で育成した小豆の有望系統について、道南地方における適応性を検定し、優良品種決定のための資とする。 〇研究内容: 有望系統の各種特性を調査し、適応性を明らかにする。地域適応性検定試験:普通小豆2系統、比較5品種。奨決現地調査:普通小豆1系統、比較2品種 〇成果概要:道南農試生育概況;6月上旬の播種後、少雨が続いたため、出芽は遅れ、その整否は劣ったものの、出芽良否に問題は無かった。7月下旬から8月上旬は高温であったため、一部に着蕾・着莢不良が認められた。その後の降雨により、生育はやや回復した。着莢後の気温は、9月上旬の高温を除けば、平年並からやや低温に経過したことから、粒の肥大は順調に進んだ。着莢は概ね順調であり、粒大も平年並となったことから、平年以上の収量となった。 1)地域適応性検定試験 普通小豆;「十育170号」:対照品種「きたのおとめ」、単年評価は、熟期、収量性、品質がほぼ同等であることから、「並 (□)」。有望度は、収量性がやや劣るものの、耐病性に優れ、現地試験では多収性を示していることから、普及性を確認するために、「再検討 (□)」。 「十育178号」:対照品種「エリモ167」、農試1年目。対単年評価は、成熟期が早いものの、収量性が劣ることから、「劣る(×)」。有望度は、短茎化が著しく収量性が劣るものの、成熟期が早く、茎疫病圃場抵抗性を有することから、「やや劣る(△)」。 「十育179号」:単年評価は、収量性が劣ることから、「やや劣る(△)」。有望度は、収量性が劣るものの、茎疫病レース4抵抗性を有し、粒大が大きいことから、「再検討(□)」。 大納言小豆;単年評価は、低収であることから、「やや劣る(△)」。有望度は、茎疫病レース4抵抗性を有するものの、低収であることから、「やや劣る(△)」。 2)優決 小豆 厚沢部町:「十育170号」:標準品種「エリモ167」。単年評価は標準品種と比べ、「やや優る(〇)。有望度は、過去3年間の試験結果から、収量性はやや高いものの、収穫時期はかなり早く他作物との収穫作業が競合する恐れがあること、また年により耐倒伏性がやや劣ることなどから、「並(□)」。 今金町:「十育170号」:標準品種「エリモ167」。単年評価は、成熟期は遅かったが、多収であることから、「やや優る(〇)」。有望度は、標準品種と比べて、多収傾向にあることから、「やや有望(〇)」。 |
カテゴリ | 多収性 抵抗性 播種 品種 |