課題名 | 生育・生産情報に基づく水田肥沃度・生産力の判別法の確立 |
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研究機関名 |
宮城県古川農業試験場 |
研究分担 |
作物環境部 |
研究期間 | 完H29~31 |
年度 | 2019 |
摘要 | 目的:現在の水稲収量・品質をワンランクアップさせるために,生育・生産情報からほ場毎の肥沃度や生産力を数値化・見える化し,それに応じた最適な肥培管理を行うための技術を開発する。特に,「だて正夢」において生育情報や施肥情報を活用し,稲体の窒素吸収量の推定を基にほ場の肥沃度や生産力の評価を目指す。 成果:1)主要品種の窒素玄米生産効率の解明・整理 品種「だて正夢」の粗籾重または粗玄米重と玄米タンパク含量を利用して成熟期窒素吸収量を評価することができる。また,推定成熟期窒素吸収量,施肥窒素量,施肥由来窒素利用率から土壌由来窒素吸収量を推定したが,土壌肥沃度の評価までは至らなかった。 2)水田肥沃度の判別法の確立 マルチスペクトルカメラ「sequoia」を搭載したドローンで空撮する場合,同一の標準反射板を用いることにより空撮高度30mまたは100mでの画像から算出した正規化植生指数(NDVI)及びNIR画像データ解析に影響しなかった。 収量コンバインから得られる推定収量と収量調査時収量には,相関が得られ,窒素吸収量とも相関があることを確認した。 3)水田肥沃度に対応した施肥量設定の実証 マルチスペクトルカメラを搭載したドローン空撮データで生育状況を解析する場合,NDVI値及びNIR値は作土深よりも堆肥連用区でのばらつきが大きい。 |
カテゴリ | 水田 水稲 施肥 ドローン 肥培管理 品種 |