ナシ黒星病における芽基部病斑の発生軽減対策

課題名 ナシ黒星病における芽基部病斑の発生軽減対策
研究機関名 富山県農林水産総合技術センター
研究分担 園芸研究所 果樹研究センター
研究期間 継R1~R2
年度 2019
摘要 目的:富山県での芽基部への感染危険時期を明らかにするとともに、落葉が鱗片生組織の露出割合に及ぼす影響を明らかにし、秋季防除適期を検討する。また、効果の高い薬剤等を選定し、本県における効果的な秋季防除方法を確立する。
成果:
(1)露出鱗片生組織の発生時期の解明
11月中下旬に最大となり、品種によるピークの時期に顕著な違いはなかった。「幸水」は他の品種よりも早い時期から露出率が高く、黒星病への感染リスクが高い可能性が示唆された。本県におけるナシ黒星病の感染適温が出現する期間中は、主要4品種の腋花芽鱗片生組織は露出しており、9月下旬~10月下旬までの期間が特に感染危険度が高くなると考えられた。
(2)気象条件が露出鱗片生組織の発生に及ぼす影響の解明
秋期の高温により、黒星病の感染適温が出現する期間が長くなり、腋花芽基部の鱗片生組織の露出がより長い期間発生し続けると考えられた。また、秋期の強制的な落葉によって、鱗片生組織の露出期間が長くなることはないが、残存した葉の落葉が遅れる傾向があり、その分感染機会が増加すると考えられた。
カテゴリ 黒星病 品種 防除 薬剤

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