| 課題名 | 地鶏のおいしさに関連する遺伝子の解明及び次世代鶏作出技術の確立 |
|---|---|
| 研究機関名 |
茨城県畜産センター |
| 研究分担 |
畜産センター |
| 研究期間 | 継(28~32) |
| 年度 | 2019 |
| 摘要 | [背景・目的] 奥久慈しゃもの原種鶏は,当センターのみで約30年閉鎖群で維持されているため,鶏群の近交度上昇に伴う近交退化と呼ばれる不良形質の発現が懸念されている。そこで,今後の対策の一つとして,鶏種別系統の外部導入により同近交退化発現を解消し,かつ本来の奥久慈しゃものおいしさを保持した次世代鶏の作出が可能か研究する必要がある。 [方法] Ⅰ次世代鶏を用いた肉用鶏(G2・TL)と奥久慈しゃも(J・TL)の比較調査 アラキドン酸関連遺伝子を保有した優良群と保有していない不良群のG2・TL及びJ・TLについて,発育調査,解体検査,食肉成分,脂肪酸組成の測定,及び分析型官能評価および実需者の評価により比較した。 Ⅱ 遺伝子選抜による次世代鶏作出技術の確立 兵庫牧場から導入した831系統軍鶏(外部軍鶏)の雄と現在維持している軍鶏の雌をアラキドン酸関連遺伝子情報を活用し交配させた次世代鶏の第一世代(G1)に,3度J系統軍鶏を戻し交配した雑種第三世代(G4)を作製した。 [成果・評価] Ⅰ 次世代鶏を用いた肉用鶏(G2・TL)と奥久慈しゃも(J・TL)の比較調査 発育調査及び解体検査の結果,G2・TLで増体に優れていた。JTL分析型官能評価の結果,甘味,酸味,うま味,後味,香りの強さ,脂っぽさ及び好ましさについて優位な差は見られず,実需者の評価でも好ましさに差はなかった。 J・TL優良群のモモ肉100g中のアラキドン酸含有量の平均が0.116gであったのに対し,不良群では0.108gであり,有意差が認められた。 Ⅱ 遺伝子選抜による次世代鶏作出技術の確立 G3の225羽,J系統軍鶏の249羽について遺伝子の解析を行い,アラキドン酸関連遺伝子の保有状況により選抜し,優良選抜群(雌79羽,雄67羽)の遺伝子型の固定を完了した。J系統軍鶏の雄123羽とG3の雌95羽を交配して G4を作製した。 |
| カテゴリ | 鶏 もも |