課題名 | ダメ堆肥をどうにかする技術の開発 |
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研究機関名 |
岡山県農林水産総合センター 畜産研究所 |
研究分担 |
経営技術研究室 |
研究期間 | 継H30~R2 |
年度 | 2019 |
摘要 | 目的:水分調整に失敗して嫌気性発酵が進行した堆肥化物(以下、ダメ堆肥)からは悪臭原因物質が発生し、苦情の原因となっている。堆肥化技術が普及しているが、ダメ堆肥に関する知見は多くない。そこで、ダメ堆肥ができる条件を把握し、適切な再処理の方法を確立する。 結果:(1)乳牛ふんのダメ堆肥の生産過程では、切り返し後に発生するアンモニアガス濃度が初発水分90%の試験区とそれ以下の試験区とで、硫化水素ガス濃度が初発水分80%と同90%の試験区とで、ピークの出方などに異なる傾向が認められた。 (2)夏季を想定した乳牛ふんの堆肥化試験で、初発水分80%を堆肥化開始後14日目に70%に再調整しても、その後の発酵温度のピークは初発水分70%の試験区と大きな差は認められなかった。しかしながら、アンモニアガスの揮散増を抑制可能な水分再調整のタイムリミットは、堆肥化開始後1日以内と推察された。 (3)冬季を想定した乳牛ふんの堆肥化試験で、初発水分80%を堆肥化開始後21日目に70%に再調整しても、その後の発酵温度のピークは初発水分70%の試験区と大きな差は認められなかった。しかしながら、アンモニアガス濃度のピークは堆肥化開始後7日目に再調整を行っても増加した。 |
カテゴリ | タイム 乳牛 |