課題名 | 5.亜熱帯性果樹の産地拡大・新規産地育成が可能な栽培技術の開発 1)ライチの安定生産技術の確立 2)バニラの生産安定技術の開発 |
---|---|
研究機関名 |
宮崎県総合農業試験場 |
研究分担 |
亜熱帯作物支場 |
研究期間 | 令元~R5 |
年度 | 2019 |
摘要 | 1)第二新梢硬化後の秋芽除去による着花促進効果は品種ごとに異なり、切り返し剪定による秋芽除去の方が、基部から秋芽を除去する方法よりも秋芽の再発生をより抑制できることが分かった。また、夏期(7月)の取り木は、「はく皮部分に鹿沼土を粉衣後、水苔で覆い、乾燥防止用のビニールを巻く」方法が最も発根株率・発根量が多く、効果が高かった。挿し木による増殖は、植調剤による発根促進効果が見られず、一般的な方法では挿し木増殖が困難であることが分かった。 2)仕立て方法については、支柱に架けたネットに新梢を横向きに誘引する「ネット仕立て(横巻き)」の仕立て法が、着花数・結果数・収量ともに優れていた。収穫適期については、小川香料株式会社との共同研究により、受粉後240日~270日における外観の果皮色が緑色の莢を収穫することで、より香料成分バニリンの前駆体「グルコバニリン」含量が高いバニラビーンズを得られることが分かった。初期生育が向上する土壌の検討では、「赤土:ボラ:堆肥=3:1:1」で配合した土壌が最も新梢の伸長が良好であり、土壌の排水性が高い方がより新梢伸長に良い影響をもたらすことが確認された。 |
カテゴリ | 亜熱帯 乾燥 栽培技術 挿し木 受粉 排水性 バニラ 品種 |