課題名 | 暖地における地域分業型大規模肉用牛繁殖システムの確立 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九沖農研 畜産草地研究領域 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九沖農研 作物開発利用研究領域 |
協力分担関係 |
民間(4) 公設試験研究機関(4) 独法・国研等(3) 関西大学 宮崎大学 |
研究期間 | 2016-2020 |
年度 | 2020 |
摘要 | 飼料生産のコントラクター組織での現地実証試験では、3 毛作体系(2 回は不耕起播種)を導入すると、慣行の2毛作体系に比べて年間乾物生産量 1.6 倍、生産費 3 割削減(乾物あたり)が安定的に達成されることを確認し、技術紹介パンフレットを作成した。ICT を活用した繁殖管理システムの有効性を実証農家で調べた結果、発情検知システムにより明瞭な発情並びに不明瞭な発情(外観観察では発見しにくく、鈍性発情とも言う)をいずれも高い精度で検知でき、大規模経営における暑熱期の受胎頭数を 15%以上向上させることにより、収益が1 割向上できることを示した。分娩後の繁殖機能回復の早期化のため、初回発情前に黄体ホルモン製剤を投与すると、分娩間隔が令和 7 年度達成としている家畜改良増殖目標である 12.5ヵ月以下となり、自然哺乳の肉用牛で年 1 産を達成できることを明らかにし、知的財産化した。地域分業型営農システムの評価については、繁殖経営において飼料生産コントラクター、TMR センター、哺育育成センター(外部支援組織)と生産部門を分業することで、1,000 頭規模の繁殖牛飼養・子牛生産を行う「分業・連携による大規模肉用牛繁殖営農モデル」を策定した。コントラクター経営については、大規模飼料生産経営モデルを作成し、3毛作体系の導入により、10a あたり費用は2割増加となるが、6割の増収により、生産量あたり費用を 30%削減し、10a あたり 30 千円以上の収益向上効果が期待できることを示した。 |
カテゴリ | ICT 管理システム 経営管理 経営モデル コントラクター 大規模経営 肉牛 播種 繁殖性改善 |