害虫の情報応答機構や土着天敵等の高度利用による難防除病害虫管理技術の開発

課題名 害虫の情報応答機構や土着天敵等の高度利用による難防除病害虫管理技術の開発
研究機関名 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 野菜花き部門 野菜病害虫・機能解析研究領域
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 東北農研 生産環境研究領域
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 九沖農研 生産環境研究領域
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 中央農研 虫・鳥獣害研究領域
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能部門 昆虫制御研究領域
協力分担関係 民間(21)(のべ数)
(一社)全国農業改良普及支援協会
JA全農
地方公共団体等(3)
独法・国研等(3)(うち国外1)
大学(13)
研究期間 2016-2020
年度 2020
摘要 新規物理的防除資材の超音波発生装置について、露地ネギのシロイチモジヨトウ等への防除効果を実証し、装置の受注生産が開始された。また、常設型あるいはソーラー型の紫色 LED 光原を用いると野菜ハウス内に天敵タバコカスミカメを一様に拡散できることを実証し、LED 装置の販売が開始された。タバコカスミカメ及び新規アブラムシ用バンカー資材については農薬登録手続き中であるが、タバコカスミカメの実証試験で化学合成殺虫剤使用量の半減を実現し、アブラムシ防除用新規バンカー資材について全国 17 カ所 4ha の実証試験で高い評価を得た。バンカーシートの適用作物としてイチゴの他にもナシなどに品目が拡大し、利用面積は前年度より 30ha 増の 590ha に達した。昆虫媒介性ウイルス病(タバココナジラミによるトマト黄化葉巻病)に対して、天敵利用技術(タバコカスミカメとバーベナ)と忌避剤(アセチル化グリセリド)を核とした総合防除体系を生産者圃場で実証し、発病株数の大幅な減少を確認した。イネ縞葉枯病及びヒメトビウンカの総合的管理技術はマニュアルを改訂し、既発生地域の 1.4 万 ha で活用された。スクミリンゴガイの全国版越冬リスク地図を作成するとともに、農林水産省の防除対策マニュアルに大量捕獲用の新誘引剤を掲載して普及を加速化させた。昆虫成長制御剤(IGR)候補化合物を合成展開し、90%以上の昆虫個体に変態異常を誘導する新規化合物を 10 個得た。
カテゴリ いちご 害虫 管理技術 縞葉枯病 スクミリンゴガイ タバコカスミカメ タバココナジラミ 天敵利用 土着天敵 ねぎ 農薬 バーベナ ヒメトビウンカ 防除

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