(ア)資源状況及びニーズに対応した木材の利用技術の開発及び高度化

課題名 (ア)資源状況及びニーズに対応した木材の利用技術の開発及び高度化
研究機関名 国立研究開発法人森林研究・整備機構 研究ディレクター
研究期間 2016-2020
年度 2020
摘要  原木等の特性評価技術の開発及び製材・乾燥技術等の高度化に関して、木材中の酸素・水素安定同位体比の年輪ごとの変動を応用した木材の産地判別法の精度を向上させるため、降雨の酸素・水素同位体比の変動が、年輪の酸素・水素同位体比の変動として記録されるメカニズムの解明のため、重水を用いた実験を行い、葉から吸収された水及び根から吸収された水を由来とする割合を明らかにした。これは年輪中の酸素・水素安定同位体比を測定することで木材の産地識別の精度向上につながる成果となった。またスギ大径材から製材される大断面材の乾燥効率を高めるため、乾燥割れの発生に関係する解放ひずみの分布を測定した結果、スギ心去り正角の乾燥条件について、内部割れの発生を抑えるには過剰な高温セットは避けることが望ましいことを明らかにした。さらに直径 36cm以上のスギ大径材からの心去り平角生産において、製材時の残留応力解放ひずみの発生状況を調べ、2丁採材する場合の効率的な製材法を明らかにした。
 新規木質材料利用技術、構造利用技術及び耐久性付与技術の開発に関して、CLTのラミナ接着の評価のため、集成材を想定した従来法に比してCLTの接着強度の評価により適した方法として接着面垂直方向(厚さ方向)に引張荷重を加える平面引張試験を新たに考案し、その適用性を検証した。また床構面を構成するCLT パネル間の接合部性能が床構面全体の水平せん断性能に及ぼす影響の解明について、地震等の水平力を受けた場合の床構面の挙動を再現できる解析モデルを開発した。さらに、エクステリア用木質材料の気象劣化を短時間で評価するための促進耐候性試験の技術を開発した。土木分野における構造体への木質材料利用技術の開発について、保存処理と塗装の組合せにより、土木分野で使用する木質材料の美観と耐腐性を両立させる技術を開発した。
カテゴリ 乾燥 評価法

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