大区画ほ場における水管理システムの活用技術の確立

課題名 大区画ほ場における水管理システムの活用技術の確立
研究機関名 宮城県古川農業試験場
研究分担 水田営農部
研究期間 完H30~R2
年度 2020
摘要 目的:経営安定化のため農業機械の大型化やスマート農機の普及が進んでいるが,用排水管理は手動操作となっており,省力化は進んでいない。このため,遠隔操作給排水栓(積水化学工業(株)製「水まわりくん」)による水管理労力の省力化や地下かんがいへの活用方法の検証を行った。
 また,近年設計雨量(10年に1回の確立)を超える豪雨や台風により大規模な洪水被害が発生しており,流域治水対策の1手法である田んぼダムが注目されるようになっている。本県に適した田んぼダムの効果的な活用方法を検討した。

成果:遠隔給排水栓の効率的な管理方法の検証は,遠隔操作給水栓を活用した地下かんがいは用水管理労力を63%~83%と大幅に削減できることが確認された。
 乾田直播栽培では,タイマー管理による定期的な潅水やセンサー管理を併用し,ある一定の水位以上に水深を保つ自動水管理については,水管理労力を削減することができた。一方で,きめ細かな水位を設定するには,水位計の設置場所により,必ずしもほ場を代表する水深として評価できないことから,現状のシステムは,難しいと判断した。
 田んぼダムの検証では,田んぼダムの有無による降雨時の効果の実測を行い,湛水区域が縮小することを確認した。また,本県で開発した堰板による田んぼダムは既設落水工桝に設置可能でゴミ詰まりがしにくいことから,最も取り組みやすい結果となった。
カテゴリ 遠隔操作 乾田直播 経営管理 省力化 水管理

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