課題名 | リンゴの収穫果および貯蔵果に生じる黒斑症状の原因解明と防除法の確立 |
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研究機関名 |
秋田県果樹試験場 |
研究分担 |
生産技術部 |
研究期間 | 完H30~R2 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:本県南部の広範囲に発生している‘ふじ’の収穫果や貯蔵果の小黒斑症状について、発生実態調査を行い、発生消長、品種間差や年次差を明らかにする。さらに、関与する病原菌を明らかにし、効果的な防除対策を確立する。 成果:本症状は黄腐病菌(Phlyctema vagabunda)が主な原因で、R2年度の‘ふじ’における初発生確認は例年より遅い11月12日であった。なお、収穫期に近づくほど病果率、斑点数が急激に増加する傾向は例年同様であった。‘ふじ’に9月18日~11月6日までの計10回、果実への接種を行ったところ、10月14、17、21日に接種した果実で発病し、これ以降の接種では収穫期まで発病は認められなかった。有傷接種で腐敗病斑を生じたのはリンゴ以外ではセイヨウナシ、ニホンナシ、マルメロの各果実とオリーブの葉で、カリンは発病しなかった。 場内の‘ふじ’で、樹上の果実へ付傷した後にベフラン液剤を散布し、胞子懸濁液を噴霧接種したところ、高い防除効果が認められた。また、ベフラン液剤を9月の各旬毎に散布した結果、防除価は80以上と高く、いずれの時期でも高い防除効果が認められた。 |
カテゴリ | オリーブ かりん 品種 防除 マルメロ りんご |