課題名 | 2農作物の高品質安定生産技術の確立 (5)いちご新品種「とちあいか(栃木i37号)」の栽培技術の確立 |
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研究機関名 |
栃木県農業試験場 |
研究分担 |
いちご研究所(開発研究室) |
研究期間 | 継R1~3 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的: 新品種「とちあいか(栃木i37号)」を速やかに普及させるため、花芽分化条件や養分吸収特性、適期収穫のための果実の成熟特性を明らかにするとともに、先つまり果等の生理障害の抑制など、特性に応じた最適な栽培管理技術を確立する。 成果:夜冷処理中の日長に対する花芽分化については、8時間と12時間で大きな差は見られず、12時間まで延長しても花芽分化は遅延しないことが示唆された。また、育苗中の施肥量を多肥にしても、日長を慣行の8時間にするか、または日長を12時間程度まで伸ばしても温度を12℃にすることで、頂花房の花芽分化が促進されると推察された。摘葉し光合成を阻害することで不受精果、先つまり果、先青果、先白果の発生が多くなり、一次腋花房および二次腋花房出蕾時、いずれの時期の摘葉でも二次腋花房の不受精果、先つまり果および先白果の発生を助長することが明らかとなった。炭酸ガス施用により可販果数の増加により増収すること、不受精果の発生をやや低減させることが確認できた。施肥窒素量の差による窒素吸収量の変化に顕著な差は見られず、各養分の10aあたりの吸収量はN:11kg、P:11kg、K:24kg、Ca:3.5kg、Mg:5.5kgであった。奇形葉(柳葉)の発生要因を明らかにするため、ホウ素、鉄、リン酸の要素欠乏水耕栽培および現地土壌の分析を実施したが、土壌栄養成分との直接の関係性は認められなかった。 |
カテゴリ | 育苗 いちご 栽培技術 新品種 水耕栽培 生理障害 施肥 |