7安全な農産物生産技術の開発 (3)放射性セシウム対策としてのカリ施用の終了に向けた土壌管理技術の開発

課題名 7安全な農産物生産技術の開発 (3)放射性セシウム対策としてのカリ施用の終了に向けた土壌管理技術の開発
研究機関名 栃木県農業試験場
研究分担 土壌環境研究室
研究期間 完H28~R2
年度 2020
摘要 目的:カリウム適正施用量の設定をめざし、水稲への有機物連用効果の確認、カリ施用対策の終了に向けた土壌からの移行リスク評価技術の開発、放射性セシウムの農作物への吸収に及ぼす土壌成分の影響調査をおこなう。
成果:現地水田2か所での塩化カリ施用試験、場内有機物連用水田、食用米栽培した定点7水田おいて、土壌の交換性カリ含量の推移と水稲の放射性セシウムの移行係数との関係を明らかにした。土壌の交換性カリ含量25 mg/100g及び35mg/100gを目標に土壌改良することで、玄米の放射性セシウム濃度は、改良しなかった場合に比べて低下した。有機物連用水田では、水稲への放射性セシウム移行係数が低く、収穫時の交換性カリ含量がおおよそ10mg/100g 以上であれば、玄米への移行係数は低く抑えられた。また、県内17地点の土壌のカリ固定能及び保持能評価を解析した結果、土壌タイプにより差異はあるものの、同様の傾向を示した。定点のうち食用水稲9地点では、土壌及び玄米の放射性セシウム濃度は年々減少しているが、一部の地点では前年からの増加が見られた。跡地土壌の交換性加里含量が5mg/100g以下の2地点では、放射性セシウムの土壌から玄米への移行係数が高いレベルにあった。
カテゴリ 水田 水稲 土壌改良 土壌管理技術 評価法

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