課題名 | 肉用牛ゲノミック評価と受精卵移植を活用した高能力熊野牛の作出 |
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研究機関名 |
和歌山県畜産試験場 |
研究分担 |
大家畜部 |
研究期間 | H30~R2年 |
年度 | 2020 |
摘要 | [内容] 肉用牛の遺伝的能力の新しい評価方法である肉用牛ゲノミック評価(以下、G評価)と受精卵移植を組み合わせ、県の特産品である熊野牛の産肉能力を向上させることを目的に、県内農家で飼養されている黒毛和種母牛のG評価結果を集積、G評価と推定育種価を比較し、和歌山県の農家特性に合わせた高能力の後継牛作出が可能か検証した。また、近畿大学と共同で簡易プログラムフリーザーの試作を行った。 [結果の概要] ①平成30年1月の推定育種価において、枝肉重量・ロース芯面積・バラの厚さ・皮下脂肪厚・歩留基準値・BMS No.の正確度が全て0.69以上の黒毛和種母牛42頭のG評価を実施した。G評価と推定育種価との相関係数Rは全ての形質でR>0.5を示した(P<0.001)。平成25~29年生まれで令和2年1月に推定育種価が判明した10頭のG評価と推定育種価の相関はロース芯面積・バラの厚さ・皮下脂肪厚・歩留基準値でR>0.5を示した(P<0.05)。県内におけるG評価値の特徴を把握し効果的な活用体制を構築することが今後の課題である。 ②簡易プログラムフリーザーについては試作品の改良を重ね、令和元年11月に職務発明の認定を受け、近畿大学と共同で特許出願中である。 |
カテゴリ | 育種 受精卵移植 肉牛 ばら |