泌乳量の平準化を通じた生涯乳量の向上技術の開発

課題名 泌乳量の平準化を通じた生涯乳量の向上技術の開発
研究機関名 岡山県農林水産総合センター  畜産研究所
研究分担 飼養技術研究室
研究期間 完H28~R2
年度 2020
摘要 目的:泌乳初期の乳量の過度な増加を抑制しつつ後期の泌乳量を持続させる泌乳平準化について、疾病管理コストの低減や供用年数の延長など経済性及び乳牛健全性の効果を検証するとともに、乾乳期短縮時の平準化効果の飼養実証を行い、生涯生産乳量の向上と健全性確保を両立する酪農モデルを構築する。
また、生涯生産乳量の向上のため、簡易に乳期中のエネルギーバランスの状態を把握できる指標形質の開発を行う。
結果:① 県内の牛群検定記録の解析から、2006年から2013年で牛群の泌乳平準化は進んでいるものの、全体の頭数分布を見ると泌乳持続性育種価(P)の高い牛はわずかであることがわかった。Pが高い個体では低ピークかつ高持続性となり泌乳持続性が実現しており、その効果として305日乳量が増加していた。しかし、初回授精日数は遅くなる傾向があった。泌乳持続性と疾病全般への罹患回数および治療費については、全体として明確な関連は見られなかった。ただ、乳量水準が低い区分において泌乳持続性が高まるにつれて治療回数や治療費が低くなる傾向が見られた。さらに、同じ乳量育種価では、泌乳持続性育種価の低い牛の方が高い牛より乳房炎治療履歴のある牛の頭数が多い傾向が見られた。また、平均生涯廃棄乳量は、泌乳持続性育種価の低い牛より高い牛の方が少なくなる傾向が見られた。
② 乾乳期間を35日に短縮してタンパク質を強化した飼料を給与すると乳成分が高くなり、初回発情日数が20日程度短縮した。
③ 分娩後日数と乳脂率/乳タンパク質率、乳タンパク質量の日変化量、乳糖量から泌乳中のエネルギーバランスを推定する重回帰式が得られた。
カテゴリ 育種 コスト 乳牛

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