課題名 | 花き産地拡大のための県オリジナル新品種等の育成及び栽培技術確立 |
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研究機関名 |
佐賀県農業試験研究センター |
研究分担 |
野菜・花き部 |
研究期間 | 新R2~R5 |
年度 | 2020 |
摘要 | 目的:商品性・生産性に優れた県オリジナルの品種を県内生産者限定で生産、出荷することにより、県内花き産地拡大につながることが期待される。このため、夏秋スプレーギクにおける高温耐性に優れる新品種の育成、ホオズキ「佐賀H5号」における栽培指針の作成、シンテッポウユリの既存品種における作型拡大及び「鳥巣の白蕾」における作型拡大、栽培指針の作成に取り組む。 成果:(1) 県オリジナル夏秋スプレーギクの開発を行った。7、8および9月開花作型において栽培適応性検定試験および現地選抜試験を実施した結果、開花特性および切花品質が優れた夏秋スプレーギク4系統を選抜した。 (2) 夏季の高温で発生している宿存がくの着色不良について、宿存がくは、昼温35℃/夜温25℃以上では着色が不良となることを明らかにするとともに、ハウス栽培における高温への対策として遮光処理の影響を調査した結果、40~45%程の遮光処理による着色促進効果は認められず、75~80%程の過度な遮光は宿存がくの着色を抑制することが示唆された。 (3) シンテッポウユリの生産拡大につながる栽培技術の確立に取り組んだ。市販品種における出荷期間の延長のための栽培技術確立として、夏秋期の作型における品種構成を明らかにした。「鳥巣の白蕾」については、平坦地での開花期は6月下旬から8月上旬と育成された中山間地よりも半月から1か月程度早く、定植から収穫までの積算温度が約2,000~2,500℃で開花することを明らかにした。また、市販品種および「鳥巣の白蕾」を用いて、播種遅延や苗冷蔵による年末出荷作型について検討した結果、高温条件下では発芽不良や定植後の高温遭遇による枯死およびロゼット株の発生がみられ、作型の確立には至らなかった。 |
カテゴリ | きく 高温耐性 栽培技術 出荷調整 新品種 生産拡大 着色促進 中山間地域 播種 発芽不良 品種 ほおずき ゆり |