5.施設花きスマート化に向けた革新的技術開発  1)環境制御による高品質・増収技術の開発  2)不良環境下における安定生産技術の開発  3)低コスト、省力的栽培技術の開発

課題名 5.施設花きスマート化に向けた革新的技術開発  1)環境制御による高品質・増収技術の開発  2)不良環境下における安定生産技術の開発  3)低コスト、省力的栽培技術の開発
研究機関名 宮崎県総合農業試験場
研究分担 花き部
研究期間 令元 ~令3
年度 2020
摘要 ① スイートピー栽培における炭酸ガスの施用効果の確認を行った。施用区は対照区に比べ、切り花本数が多くなる傾向にあったが、出荷本数や落雷本数においては有意な差は認められなかった。
② ラナンキュラスにおいて、本ぽでの炭酸ガス施用効果を検討した結果、早生品種において慣行区より炭酸ガス施用区で株当たりの切り花本数が増加した。また、1月中旬から炭酸ガスを施用したところ、早生品種において2番花、3番花の開花が前進化した。規格発生率に差は見られなかった。
① スイートピーの高温障害対策として、高温・乾燥耐性遺伝子を活性化する資材の効果について確認を行った。 本資材を灌注した区と対照区を比較すると、対照区に比べ潅注区は、切り花本数は若干少ない傾向にあったが、4PL以上の本数は多い傾向にあった。
① エラータム系デルフィニウムの普通育苗・低温3月出荷作型において、種子冷蔵すると定植時の成苗率が高まる傾向が見られた。種子冷蔵の有無では開花日に差は見られず、供試した品種はほとんどの株が3月中に開花した。
② ラナンキュラスのラックスアリアドネ及び Pon-Ponシリーズの大苗育成を目的とした、球根冷蔵処理時の冷蔵庫 内の条件について検討した結果、10℃、15℃の電照区で一番花の開花が促進された。
③ ラナンキュラススタンダード品種及びpon-ponシリーズの球根冷蔵時の環境条件について検討した結果、冷蔵庫内10℃LED照射下で1番花の開花が促進した。切り花切り花形質の確認も行った。

④ ラナンキュラススタンダード品種及びラックスアリアドネにおいて芽出し時のLED照射下で1番花の開花が促進し、徒長抑制効果も確認できた。

⑤ 長日処理時の波長の違いがラナンキュラスの開花及び生育に及ぼす影響について検討し、赤色光が最も1番花の開花を促進させ、その後休眠へ向かわせることが明らかになった。

⑥ ラナンキュラスのかん水施肥技術の検討を行い、早生品種において、かん水施肥区において2番花以降の開花が前進化した。株当たりの切り花本数や切り花形質には 差が無かった。

⑦ スイートピーのつる下ろし作業の省力化について、工業技術センターと、つるおろし作業の軽減につながる器具の検討を行った。つるを下げることでつるを支えている糸が自動的にさがる器具の開発に取り組み、圃場に設置したが、樹勢が強くなることで葉が絡む等問題が生じ、適した品種や栽培方法を検討する必要があること等課題がある。
カテゴリ 育苗 環境制御 乾燥 高温対策 栽培技術 出荷調整 省力化 施肥 低コスト デルフィニウム 品種 ラナンキュラス

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