課題名 | 湿潤・重粘土に適合した排水対策や作付け最適化による高収益輪作体系の構築と輸出拡大 |
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研究機関名 |
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究分担 |
中農研 九沖研 北農研 東北研 |
協力分担関係 |
民間(4) 地方公共団体(3) |
研究期間 | 2021-2025 |
年度 | 2021 |
摘要 | ・ 湿潤な気象・重粘土壌における水稲後作の麦栽培において、ディスクハローによる事前耕起によって残渣処理を行うことにより、カットブレーカーによる排水対策作業を効率化できることを明らかにした。3月中に消雪する中細粒土壌地域ではNARO方式乾田直播導入が可能であることを明らかにし、現地実証試験において631㎏/10aの多収が得られた。 ・ スマート栽培管理体系の確立に向けては、コンバインのICT化を進め、稲・麦・大豆等の収穫量計測技術の高精度化、作業中に収穫作業情報(収穫面積、作業進捗、作業終了予定時刻、燃料消費量、穀物水分等)を自動取得・自動配信する技術を開発した。知的財産部と連携して、関連特許7件を農機メーカーと共同出願した。 このほか、 ・ かんしょ育種では、早掘り栽培でも糖度が高い「あまはづき」、寒地でも収量が確保できる広域適応性の「ゆきこまち」を育成した。広報部と連携したプレスリリースにより「あまはづき」では15件の新聞報道がなされた。 ・ 高度分析研究センター及び遺伝資源研究センターと連携して水稲有機栽培での米ぬかによる抑草作用のメカニズムを解析し、その鍵となる新規細菌を発見、特許を出願した。 ・ カリウムの施肥量を抑えた水稲の栽培方法により土壌中に難分解性炭素が蓄積することを発見し、地球温暖化対応にも資する基礎的知見として、プレスリリースを行った。 ・ 多収・良食味米品種「にじのきらめき」について、高温登熟性と窒素施用量が収量と食味に及ぼす影響を解明し、SOPを改訂した。 |
カテゴリ | 有機栽培 ICT あま 育種 遺伝資源 かんしょ 寒地 乾田直播 栽培技術 水稲 施肥 大豆 多収良食味 品種 輸出 良食味 輪作体系 |