水田フル活用と作付最適化による高収益水田営農の実現

課題名 水田フル活用と作付最適化による高収益水田営農の実現
研究機関名 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構
研究分担 九沖研
協力分担関係 民間(28)
独法・国研等(3)
大学等(6)
公設試(5)
協同組合(5)
公益法人(1)
地方公共団体(3)
研究期間 2021-2025
年度 2021
摘要 ・ 暖地水田輪作体系の高度化と有機物利用技術の開発に向けて、福岡県筑後市の所内試験で子実用トウモロコシの早生品種「P9027」の3月中旬の密播(9,091本/10a)により、坪刈収量1,333kg/10a(全刈900㎏/10a相当)の多収を達成し、全刈収量800kg/10aが可能となる品種、播種時期、播種密度を提示した。
・ 気象リスク対応型暖地高収益輪作営農システムの開発に向けて、福岡県大牟田市の現地試験でアップカットロータリを利用した大豆浅耕播種を行い、生育途中の1,000mmを超える豪雨により、慣行栽培で105㎏/10aに減収したのに対して、浅耕播種栽培では良好な排水性により176kg/10aとなり、4割の減収回復効果を確認した。収量差をもたらす土壌水分の閾値について、降雨で地表際まで飽和水分状態が2日続くと収量が低下し(慣行栽培)、排水性を高めて1日以下にすると減収を免れる(浅耕播種栽培)ことを明確化した。
・ 温暖な地域で可能となるイネの多収技術として、1回刈り取った切株から出るイネを育ててもう一度収穫する再生二期作栽培技術を多収良食味品種「にじのきらめき」を用いて開発した。所内試験で収量1t/10a超えを達成し、生産コストは慣行栽培比3割削減と試算した。本成果は20紙以上で報道された。輸出事業者による試験栽培も実施中である。
カテゴリ コスト 栽培技術 水田 大豆 多収良食味 とうもろこし 排水性 播種 品種 輸出 輪作 輪作体系

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