カラマツの種子生産とコンテナ育苗試験

課題名 カラマツの種子生産とコンテナ育苗試験
研究機関名 山形県森林研究研修センタ-
研究分担 森林資源利用部
研究期間 完H29~R3
年度 2021
摘要  カラマツは乾燥に弱く、コンテナの土壌水分を常に適正に保つ必要があるため、かん水方法を検討した。
 4月に150ccコンテナに直接播種して発芽させたカラマツ苗を、7月中旬から方法を変えてかん水し、11月末の生存率と苗高を比較した。底面かん水マット(以下「マット」)を用いた区と、マットを用いなかった区、底面かん水で常に濡れている状態に保った区と、通常の散水を行った区で比較した。使用したコンテナは容量150ccでリブとスリット入りコンテナを用いた。生存率は底面かん水でマットを使用した区が88.4±0.10%で最も高かった。マットを用いることによってコンテナの底面を均等に湿潤に保つことができたことが、枯損を最小限に抑えた要因と考えられた。成長については、試験前の平均苗高が11.4±3.0cmであったのに対して10月末時点で21.4±6.8cmになった。この中でマットを使用したスリットコンテナが25.5±7.0cmと有意に高かった。
 マットを使用し、少量の水をコンテナ底面から給水させるかん水方法は、生存率、苗高成長から有効で、特に大量の水源を確保できない場合や、労務上、細やかなかん水管理ができない場合において活用できる。
キーワード カラマツ
コンテナ苗
育苗
かん水
カテゴリ 育苗 乾燥 播種 水管理

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