個性豊かな県オリジナル水稲品種の育成

課題名 個性豊かな県オリジナル水稲品種の育成
研究機関名 福島県農業総合センター
研究分担 作物園芸部 浜地域研究所
研究期間 新R3~R7
年度 2021
摘要  出穂期が「あきたこまち」~「コシヒカリ」熟期の高温登熟性の優れる良質・極良食味品種、低温出芽性・伸長性、耐倒伏性の優れる直播向け品種、高度精白可能な酒造好適米品種の育成を目標とし、50組合せの交配を行い46組合せ(粳米32、酒米13、餅米1)から稔実種子を得た。系統選抜により一般粳26系統(郡系1365~1390)、酒米10系統(郡系酒1391~1400)の計36 系統に新規郡系番号を付与した。郡系から有望な系統を選抜し、「郡系1235」に「福島68号」、「郡系1247」に「福島69号」、「郡系1244」に「福島70号」、「郡系酒1272」に「福島71号」を付与し、次年度生産力検定本調査、奨励品種決定基本調査に供試することとした。福島番号付与系統について、総合的な評価を行ったところ、「福島62号」、「福島63号」、「福島65号」、「福島66号」は比較品種よりもかなり多収だった。「福島66号」は食味も優れていた。福島系統のうち47号及び54号は特性を把握したため、試験終了とした。県育成系統の湛水直播適性(低温出芽性、低温伸長性)を検定した結果、発芽率“優”と判定した系統は「福島47号」の1系統であった。福島番号系統及び郡系系統の一部、計25系統について高温登熟性検定を実施したところ、「強」と「やや強」と判定した系統は22系統であった。特に、「福島62号」及び「福島65号」は、収量性と高温登熟性に優れていたため有望とした。特性検定試験(耐冷性、葉いもち、穂いもち、真性抵抗性)を実施した。耐冷性が「強」以上と判定された系統は22系統、葉いもちが「強」以上と判定された系統は39系統、穂いもちが「強」以上と判定された系統は52系統だった。真性抵抗性は85系統について、いもち病に対する真性抵抗性遺伝子型を明らかにした。
カテゴリ いもち病 酒造好適米 水稲 抵抗性 抵抗性遺伝子 品種 良食味

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