2農作物の高品質安定生産技術の確立 (3)いちご新品種「とちあいか(栃木i37号)」の栽培技術の確立

課題名 2農作物の高品質安定生産技術の確立 (3)いちご新品種「とちあいか(栃木i37号)」の栽培技術の確立
研究機関名 栃木県農業試験場
研究分担 いちご研究所(開発研究室) 土壌環境研究室
研究期間 継R1~6
年度 2021
摘要 目的: 新品種「とちあいか」を速やかに普及させるため、花芽分化条件や養分吸収特性、適期収穫のための果実の成熟特性を明らかにするとともに、先つまり果等の生理障害の抑制など、特性に応じた最適な栽培管理技術を確立する。
成果:夜冷処理中の日長に対する花芽分化については、8時間と12時間で大きな差は見られず、12時間まで延長しても花芽分化は遅延しないことが示唆された。窒素施肥基準量は、20kg/10aが適正と考えられ、窒素吸収量は17kg/10a程度であり、収量は「とちおとめ」より40%程度高かった。
ハウス内の温度管理の検討を行い、保温開始から厳寒期は炭酸ガス施用効果を高めるためにも従来の温度管理よりも高温管理とし、暖候期は低温管理または慣行管理が望ましいと考えらえた。
とちあいかの雌ずい及び花粉の稔性能力は、とちおとめと比較して高いものの、花房や花の順位によって大きく異なることが明らかとなった。また、ヘタ元と先端部の雌ずいの成熟時期に差が生じること、さらに、雌ずい先端部の受精能力獲得時には花弁が落下してミツバチの訪花が行われないことが先つまりの一要因となると考えられた。
柳葉症は、夜冷作型で多く発生したが、栽培上問題となる一次側枝への発生は極わずかであり、発生要因の解明には至らなかった。
芽数管理について検討した結果、芽数を多く残すことにより収穫果数、収量が増加したが、小玉果の割合と収穫期後半に障害果の発生が増加する傾向が見られた。
カテゴリ いちご 温度管理 栽培技術 障害果 新品種 生理障害 施肥 ミツバチ

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