課題名 | 2農産物の高品質安定生産技術の確立 (5)水田に適した加工・業務用露地野菜の品目選定と多収安定栽培技術の確立 |
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研究機関名 |
栃木県農業試験場 |
研究分担 |
野菜研究室
土壌環境研究室 |
研究期間 | 継R2~6 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:水田を活用し、収益性の見込める露地野菜品目を選定するとともに、異常気象に遭遇しても生産性が高い栽培技術を確立する。 成果:サトイモ湛水畝立て栽培における湛水開始時期を6月開始区、7月開始区及び湛水なし区で比較した。孫芋以下の芋数が、湛水が早い区ほど多くなり、総収量は、芋数・芋重とも6月開始区が最も多かった。一方、可販収量に課題があることから栽培各方面からの検討が必要と考えられた。 エダマメ「湯上がり娘」の条間について検討した。条間60、70、80cmの間に、出芽、生育、収量に有意な差は認められなかった。10a換算収量では、条間60cmで最大となり、適正な条間であると判断した。 サツマイモ「べにはるか」における定植時期と株間の適正な組合せを検討した。定植から約150日後に収穫したところ、5/6定植と5/31定植で、収量に大きな差は認められなかった。また定植時期に関わらず、疎植によって地上部の生育が向上するとともに、一芋重や400g以上の収量が増加したが、単収は密植で最も多くなった。 露地ナスでは、気象データを活用し、生育調査と照合することで、最高・最低気温、日射量を、開花数・着果数を指標とした出荷増減予測が可能となることが示された。また、生理障害果の発生要因分析を試みた結果、収穫期間中に発生する障害果のうちへた白果については、収穫前6~13日の低温・低日照が影響していることが示唆された。 水田へのたまねぎ栽培導入時の低収化要因を調査したところ、土壌の可給態リン酸濃度について収量との関連性が深かった。水田特有の土壌水分や養分状態での野菜栽培に対応した土壌管理システムを開発するため、各種推定モデルを検討した。 |
カテゴリ | 安定栽培技術 えだまめ 加工 かんしょ 管理システム 栽培技術 さといも 出荷調整 障害果 水田 生理障害 たまねぎ なす 発生要因分析 野菜栽培 |