課題名 | 菌茸に関する素材開発研究 1)きのこの害菌・害虫、生育障害発生抑制技術の開発 ウ 生理障害対策技術の 確立 |
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研究機関名 |
長野県野菜花き試験場 |
研究分担 |
菌茸部 |
研究期間 | 継H30~R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | 目的:夏季高温期におけるブナシメジ培地調製時の変質要因を究明する。光照射利用等によるエノキタケ菌床剥離軽減技術を開発する。 成果:8月の外気温35℃の夏日にブナシメジ培地において、撹拌時間に差をつけたが、pHは適正範囲内に収まった。培地をビン充填後に同様の時間詰場で放置したがpHは適正範囲内だった。上記の試験培地に接種し、栽培したところ、撹拌7.0hと放置7.0hで生育の遅れと収量減が確認された。上記の試験培地の抽出液を乳酸菌選択培地に塗布した結果、7.0h放置区で乳酸菌数の増加が確認された。被覆材種類や光を照射する期間などコストがかからない方法で剥離軽減効果を検証したが、有効な知見は得られなかった。菌掻き後の加水(菌掻き水)の量について検証した。顕著な剥離軽減効果は確認できなかったが、菌掻き水を現行の2倍(4ml→8ml)にするとiQ2やGA12では芽出しが良好になる傾向がみられた。数年間の検証から菌床剥離は品種や栽培管理によって発生要因が多様で、場内試験では菌床剥離の安定した再現が困難であった。また、LED照明が普及し、芽出し期間での光処理導入した生産者も増え、各施設に合った処理方法で利用している。そのため菌床剥離についての緊急性も低下していると考え、試験を中止する。今後は各種生育障害の一因子として調査を継続する。 |
カテゴリ | えのきたけ 害虫 コスト 栽培技術 生理障害 品種 |