課題名 | 海外向けウメ果実の流通技術の開発 |
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研究機関名 |
和歌山県農業試験場暖地園芸センター |
研究期間 | 継R2~4 |
年度 | 2021 |
摘要 | [目的] 近年ウメの生果が香港・東南アジアに向けて輸出されているが、平成30年に船便で輸出した青梅の大半が褐変するという問題が発生した。そこで、障害果発生要因の解明と発生を低減する新たな輸送技術の開発を行う。 [成果] ①従来の鮮度保持資材で包装する場合、予冷温度が0℃では障害果が多く発生することを再確認した。また、保存期間が長いほど温度上昇の影響を受けやすいと判断された。 ②従来の鮮度保持資材で包装し5℃で保存する場合、熟度が進んだ果実では褐変障害果が発生しやすく、温度上昇の影響を受けやすいことが再確認された。 ③従来の鮮度保持資材で包装し5℃で保存する場合、同一園地および採取日の果実でも大きい果実の方が褐変障害果が発生しやすいと判断された。 ④CO2濃度が高いほど褐変障害果の発生が多くなる傾向が認められ、褐変障害果発生にCO2濃度が大きく関与すると判断された。 ⑤褐変障害果の発生がより少ない資材を選抜し、予冷温度を5℃、保存温度を0~8℃とし、15日以内の保存であれば褐変障害果発生が少ないと判断された。 ⑦7品種の鮮度保持期間を調査したところ、障害果発生および黄化程度からみて、「NK14」が輸出向け品種として有望と判断された。 ⑧「露茜」を輸出する方法を検討し、コンテナまたは段ボール箱に入れ5℃で保存し輸送し、32日以内に追熟する方法が良いと判断された。 |
カテゴリ | うめ 障害果 品種 輸出 輸送 |