課題名 | ウメの花粉媒介昆虫相の解明と送粉効率の高い昆虫の探索および評価 |
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研究機関名 |
和歌山県農業試験場暖地園芸センター |
研究期間 | 完H29~R3 |
年度 | 2021 |
摘要 | [目的] 和歌山県みなべ・田辺地域のウメの開花期における訪花昆虫を網羅的に採集・調査し、訪花昆虫相と主要な種を明らかにする。また世界農業遺産「みなべ・田辺の梅システム」におけるニホンミツバチと梅の受粉の関係を科学的に明らかにすることによって、エビデンスを補強するための材料とする。 [成果] ①気温差による着果率の違いは訪花昆虫の活動の影響が大きいことが示唆された。 ②ウメに訪花する昆虫種群のうち体長4㎜以下のハナアブ科およびその他ハエ類は受粉への貢献は小さいと考えられ、セイヨウミツバチおよびニホンミツバチが受粉に貢献する種であると示唆された。 ③ニホンミツバチは気温の違いにかかわらずウメに訪花する可能性が考えられ、低温下でも活動する昆虫種として期待できた。 ④セイヨウミツバチおよびニホンミツバチは1回の訪花で十分な送粉能力があり、両種の送粉能力に差はないことが示唆された. |
カテゴリ | うめ 受粉 ミツバチ |