課題名 | 花き日持ち保証に対応した鉢物・苗ものの品質管理技術の開発と実証 |
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研究機関名 |
島根県農業技術センター |
研究分担 |
栽培研究部・産地支援科 |
研究期間 | 継R4 |
年度 | 2021 |
摘要 | ■目的:鉢物・花壇苗の品質保持に関する技術の開発を目的に、シクラメン等の鉢物及び花壇苗における温度時間値の妥当性の検証を行い、日持ち期間の延長及び日持ち保証制度の実施に資することを目的とする。 ■成果:【鉢物・花壇苗の輸送時における温度時間値の妥当性の検証】アジサイの日持ちにおける温度時間値の適応について、‘ブルーダイヤモンド’は温度時間値によって日持ちが推定できることが示唆された。一方、‘茜雲’は温度時間値では日持ちを推定できず、暗黒時間の長短の方が日持ちについて主働的に効いていると推察された。シクラメンは、温度時間値では日持ちを推定できなかった。 【鉢物・苗物におけるエチレン感受性の検討】ペチュニア、ビオラについてエチレン感受性の季節変動を検証した結果、ビオラ、ペチュニアとも高温期のエチレン感受性が上昇し、苗物のエチレン感受性には季節変動があることが示唆された。また、ビオラではエチレンによって茎伸長が促進される事象が観察された。既存の知見では、エチレンは茎伸長を抑制することが知られており、逆に茎伸長が促進されたのは新たな作用である。新規品目としては、ビデンスの開花についてエチレン感受性が確認された。 【鉢物・苗物におけるエチレン作用阻害剤処理方法の検討】エチレン感受性の高いアジサイ‘茜雲'において、出荷前1週間にSTS(K20-C 500倍)を散布すると、長期間にわたり花弁の落下、花首折れが抑制できることが示された。ビオラについて、STS(K20-C 1000倍液)を散布によって、低照度条件下における日持ちを大きく改善することが明らかとなり、室内園芸で使用できる可能性が示された。 |
カテゴリ | あじさい 管理技術 季節変動 シクラメン 出荷調整 品質保持 ペチュニア 輸送 |