アズキ大規模産地化に向けた新作型の開発(アズキの品種育成)

課題名 アズキ大規模産地化に向けた新作型の開発(アズキの品種育成)
研究機関名 島根県農業技術センター
研究分担 栽培研究部・産地支援科
研究期間 継R2~4
年度 2021
摘要 ■目的:栽培規模拡大に伴う作期分散や、実需者ニーズに対応するために本県の気象条件等にあった早生系の大粒大納言アズキの育成を行う。また、現場普及までの期間短縮を図るため世代促進技術の開発を行う。
■成果:【早生系大納言の育成】各年度で‘丹波大納言’と早生品種・系統(北海道育成新種・島根在来系統)について交配を行い、獲得種子を集団養成した。集団養成では、早生の選抜圧をかけ、平成31年度交配後代(シーズ試験)については一部有望個体について選抜を行った。令和2年度交配後代については、世代促進によりF3種子を獲得した。同様に、令和3年度交配後代についてはF2種子を獲得した。各年度交配後代については、可能な限り‘丹波大納言’との戻し交配を実施しBC1F2種子を得ている。また、日長不感受性(早生)獲得を目的に重イオン照射を行った種子から世代促進し、一般的に変異が現れやすいM2集団を獲得した。
【育種のための基礎データ蓄積】北海道育成品種や‘丹波内納言’等の既存品種について、島根県で育成した場合の特性について調査した。また、同様にアズキコアコレクションや島根在来系統についても調査を行い、これら品種・系統で有望とされたものは交配親(R2・R3交配)とした。特に島根在来系統は早生品種としての直接導入が期待されていたため、令和3年度に有望系統について再度調査を行い、‘丹波大納言’と比較して10日ほど早く収穫出来ること分かった。
【世代促進技術の開発】未熟種子試験や時期別は種試験により、年2作の栽培ができ世代促進が可能であることが明らかになった。令和3年度よりこの方法の活用を始めた。一般的に育種による新品種育成には10年以上の期間を要するが、この技術によりアズキの育種年限の短縮が見込まれる。
カテゴリ あずき 育種 規模拡大 新品種育成 品種

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