優良系統‘デラウェア’を利用したEOD技術による省エネと安定生産技術の確立

課題名 優良系統‘デラウェア’を利用したEOD技術による省エネと安定生産技術の確立
研究機関名 島根県農業技術センター
研究分担 栽培研究部・産地支援科
研究期間 完H29~R3
年度 2021
摘要 ■目的:初夏の大衆向け商材として市場要望の高い4~5月に出荷する超早期・早期加温栽培において、本県オリジナルのEOD技術を導入し、燃料コストの削減を図りながら、収量の向上を目指す。さらに、優良系統デラを用いたジベレリン(以下GA)1回処理では、果粒肥大を向上し、着色を安定させる処理方法を開発する。
■成果:【EOD反応を利用した品質安定と省エネ技術の確立】
1)EOD-FR照射による新梢生育の促進
夜間10時間のFR光照射により、‘デラウェア’の新梢生育が促進されることが明らかになった。これにより、‘デラウェア’の気孔密度が高まる新しい知見も得られた。
2)EOD加温による収量アップと燃油削減
従来の処理期間(結実判明期~加温終了時)に加えて、生育前半の展葉3枚期~GA1回目処理直前期を組み合わせることにより、生育遅延や果実品質の低下を招くことなく、燃油削減率15%を達成することができた。
 日没前(16:30)から昇温を開始する日没前昇温法は、従来のEOD加温より少ない積算温度で、
 生育を促進できることが明らかになった。両者を比較したときの燃料削減率は13%であった。
3)現地実証栽培
本県‘デラウェア’主産地において、生産者を対象にした座談会などでEOD加温(日没前昇温)の説明を行い、1月加温栽培を中心に導入が始まり、導入面積は年々増加している。
【GA1回処理技術のフォローアップ】
1)果粒を肥大させる新梢管理法の検討
優良系統‘デラウェア’を利用したGA1回処理法が実施可能となるのは、GA処理開始直前において45cm以上の新梢本数の割合が、全新梢数の40%以上を占める樹であることを明らかにした。
2)着色を安定させるマンガン処理方法の検討
満開10日後の硫酸マンガン(0.5%)の単用散布により、果房のマンガン濃度を高めることができ、ゴマシオ型着色障害の発生低減に一定の効果が認められた。
カテゴリ コスト ごま 出荷調整 省エネ・低コスト化 ぶどう

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