課題名 | 花き実証 |
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研究機関名 |
島根県農業技術センター |
研究分担 |
栽培研究部・産地支援科 |
研究期間 | 継R1~3 |
年度 | 2021 |
摘要 | ■目的:花き実証展示は、花振興センター機能の受け皿として栽培研究部花き科で継続実施している実証であり、試験研究機関等で開発された新品種、新技術の実証を行うことで、生産者へのいち早い新品種、新技術の普及・定着を目的としている。また実証は、技術普及部産地支援技術普及課と連携して花き振興を推進していくための研修の場として活用するとともに、令和3年度から計画されている島根の花振興協議会の現地実証の取り組みとも連携し、花きの生産振興を図っていく。 ■成果:【トルコギキョウ】品種比較に関しては、秋出荷作型における適品種選定のために実施。令和元年度28品種、令和2年度27品種、令和3年度28品種(年度を重複する品種あり)で比較し、14品種が適品種であることを明らかにした。 【キク】品種比較に関しては、小ギクで電照栽培に適した3品種を選定し、電照抑制を行うことで7月から9月まで開花調整が可能であることを明らかにした。栽培実証に関しては、夏秋輪ギクの主力品種である‘精の一世'で問題になっている奇形花の発生原因について、施肥と高温の面から検証し、高温対策の細霧冷房によって発生が軽減されることを明らかにした。 【シクラメン】コンパクトシクラメン生産のためのわい化剤処理を実施した。7~8月にダミノジット剤(キクエモン250倍液)を散布することで株径は小さくなり、締まりが向上した。8月以降のわい化剤施用は花首伸長を減少させ、株を締める効果はあるが、株径を小さくする効果は得られず、わい化剤処理は実施時期の選択が重要であることが示された。 【アジサイ】‘星あつめⓇ'の育苗期の整枝方法について検討を行った。‘星あつめⓇ'は側枝や潜芽が開花するため、整枝本数以上の輪数となる。そのため、出荷前年の9月に4~6本程度に整枝すると輪数を確保した上に、底面給水栽培でも暴れない適切な茎伸長で生産できることが示された。ただし、小鉢栽培する場合、ボリュームが出すぎるきらいがあるので、ボリュームを抑える方策の検討が必要。本技術はマニュアル反映済みである。 |
カテゴリ | あじさい 育苗 開花調整 きく 高温対策 シクラメン 出荷調整 新品種 施肥 トルコギキョウ 品種 わい化 |