環境にやさしい土壌管理対策の確立(農地土壌炭素貯留等基礎調査事業)

課題名 環境にやさしい土壌管理対策の確立(農地土壌炭素貯留等基礎調査事業)
研究機関名 島根県農業技術センター
研究分担 資源環境研究部・土壌環境科
研究期間 継H27~
年度 2021
摘要 ■目的:土壌調査や施肥、土壌管理等に関するアンケート調査を行い県内の耕地土壌の実態を明らかにし、本県に適した環境にやさしい農業の推進に向けた土壌管理対策を確立し普及する。定点調査は、水田35地点、施設(野菜畑)13地点、樹園地8地点、普通畑4地点、草地2地点の合計62地点について4年間で1巡することとしており、令和3年度は出雲市、大田市、邑南町及び美郷町内の水田9地点、樹園地5地点、普通畑2地点、施設(野菜畑)1地点の計17地点で調査した。基準点調査は、所内のライシメーターほ場において、牛ふん堆肥及びバーク堆肥の連用9年目における土壌の理化学性及び水稲の生育、収量を調査した。
■成果:1)調査した17地点における、各地目別における深さ30cmまでの土壌炭素量の平均値は、水田79.1t/ha、樹園地55.9t/ha、普通畑105.6 t/ha、施設(野菜畑)82.1t/haであり、普通畑で炭素蓄積量が多かった。
2)堆肥施用区の収量は、化学肥料単用区よりも高く、堆肥の上乗せ効果が認められた。また、収穫後の土壌中の炭素含量は、堆肥連用に伴う貯留効果が認められた。
3)土壌炭素に関する調査結果は、我が国の農耕地土壌における炭素蓄積量算定の基礎資料(気候変動に関する国際連合枠組み条約に基づく報告等に活用)とするため、農業環境変動研究センター及び中国四国農政局へ報告した。また、定点調査では一般的な土壌化学性を分析し、結果を生産者及び担当普及部へ情報提供した。
カテゴリ 肥料 水田 施肥

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